近年、独身で身寄りがいない「お一人様」の方が増えています。
そんな方におすすめしたいのがエンディングノート(終活ノート)の作成です。
遺言書とは違い法的効力はありませんが、あなたの意思や情報をわかりやすく整理し、万一のときに家族や友人、関係者に負担をかけないための「人生の整理ノート」として役立ちます。
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1.「エンディングノート」と「遺言書」は何が違うの?
まず重要なのは、法的効力の有無です。
🔹 遺言書
• 法的な効力があり、あなたの死後に財産や権利を法的に執行します
• 所定の形式(自筆証書・公正証書など)で書かないと効力を持ちません
🔹 エンディングノート
• 法的効力はありません
• 書く内容・形式は自由
• 医療、介護、葬儀、遺影、メッセージ、デジタル遺品など、あなたの希望や情報を残すためのノート
結論として、
遺言書は法的に「何をどうするか」を決めるもの、エンディングノートは想い・希望・情報を残すための「ガイドブック」です。
そのため、遺言書の前にエンディングノートを書いておくメリットは大きく、実際に両方を準備する方も増えています。
2.なぜ「遺言書」を書かずにエンディングノートから始めるのか?
多くの人が最初に疑問に思うポイントは、「遺言書を書けば良いのでは?」ということ。
しかし遺言書だけではカバーできないことが意外と多いのです。
〈 エンディングノートが必要な理由〉
✔ 法的効力がなくても自分の意思(医療、介護、延命など)を残すことができる。
✔ 自分の基本情報や連絡先、財産の詳細を整理できる
✔ 友人・親族へのメッセージや希望を残せる
✔ 万一のときに対応がスムーズになる
一方で、
遺言書は財産の処分や法的な権利行使には有効ですが、意思決定ができなくなる前提の医療や日常的なことまでは反映されません。
つまり、遺言書は「法律的な事柄」を整理するツール、エンディングノートは「人生全般の意思と詳細情報」を整理するツールと考えるのがわかりやすいです。
3.お一人様向けエンディングノートに書くべき内容(具体例)
エンディングノートに書くべき項目は決まっていませんが、以下のような内容を整理しておくと、とても役立ちます。
✅① 基本情報
• 氏名/生年月日/住所
• マイナンバー/健康保険証情報
• 連絡先・緊急連絡先・友人リスト
✅② 医療・介護についての希望
• 現在のかかりつけ医
• 持病・アレルギー情報
• 延命治療についての意思(尊厳死の意思表示は別紙も検討)
✅③ 財産・契約情報
• 口座番号・保険契約・年金情報
• クレジットカード/ローン
• 不動産・デジタル財産(SNSアカウント等)
✅④ 葬儀・供養の希望
• 葬儀の形式(家族葬、直葬など)
• お墓についての指定
• 連絡を希望する人・呼ばない人
✅⑤ メッセージ・人生の想い
• 大切な人へのメッセージ
• 今までの思い出や伝えたいこと
4.エンディングノートの作成手順(初心者向け)
初めて作る場合は、次の流れで進めるとスムーズです。
① ノートを用意する
市販のエンディングノートや無料テンプレートから選べます。
② 書きやすい項目から始める
急がずに、書けるところから埋めていきましょう。
③ 定期的に見直す
住所・連絡先・財産情報等は変わる可能性があるため、定期的に更新が必要です。
④ 保管場所と共有
信頼できる人や専門家に保管場所を共有しておくことが重要です。
5.注意点:エンディングノートだけではできないこと
エンディングノートだけでは法的効力がありません。
つまり、財産の分配や権利行使については法的拘束力がないため、別途遺言書が必要な場合があります。
また、エンディングノートに記した内容を実現するためには、法律的な手続き(死後事務委任契約・任意後見契約など) と組み合わせることが有効なケースもあります。
6.行政書士に依頼すると何ができる?
行政書士は、終活・エンディングノート関連の相談において、次のような支援が可能です。
〈行政書士にできること〉
✔ エンディングノートの記載内容についてのアドバイス
✔ 遺言書作成サポート(自筆・公正証書)
✔ 死後事務委任契約・任意後見契約のご提案
✔ 必要書類の整理・手続き案内
〈行政書士にできないこと〉
✖ 法的効力を持つ遺言の最終決定(弁護士・司法書士との併用が必要な場合もあり)
※ 登記や紛争性がある場合など、遺言の内容によっては他の専門家との連携が必要なケースもあります。
7.よくある質問(Q&A)
Q1. いつから書き始めればよいですか?
A. 終活という言葉に関係なく、「気になった今」がスタートのタイミングです。
Q2. エンディングノートは遺族が勝手に見ても良い?
A. 法的なルールはありませんが、信頼できる人に保管場所を伝えておくと安心です。
Q3. エンディングノートに書いた内容は更新できますか?
A. もちろん可能です。生活・財産・希望は変わるものなので、定期的な見直しをおすすめします。
8.最後に:終活は準備ではなく「伝えること」です
お一人様にとって、自分の最後の希望や想いを整理することは、自分自身の人生を見つめ直す大切な時間でもあります。
「書くこと」で頭の中が整理され、残された人たちへの負担が大きく減ることが期待できます。
行政書士は、あなたの状況に合わせたエンディングノートの書き方や、遺言書との併用方法・法的な準備について、丁寧にサポートいたします。
まずはお気軽にお問い合わせください。
あなたの人生の想いを、確かな形で残しましょう。
出典・参考
• 新潟地方法務局:PDF「未来につなぐわたしの相続(エンディング)ノート(新潟局版)」
• 南魚沼市:老後の生き方「ライフデザインノート」
• 国土交通省・日本司法書士会連合会:PDF「住まいのエンディングノート」
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※本記事は令和7年12月時点に入手可能な公的情報をもとにしています。年度によって制度内容が変更されている可能性があります。必ず最新の法改正情報などでご確認ください。